2016年7月21日木曜日

み言葉を蓄える季節



暑い夏が到来しました。

近年は「暑い」という言葉では十分に表現できないためか、「猛暑」という言葉が使われるようになりました。
いささか迷惑な季節のような感じがありますが、かといって「冷夏」となれば、それはそれで野菜や果物などの生育に悪い影響をもたらすようで、これも喜んでばかりではいられないようです。

極端な暑さは困りますが、自然界の営みから見れば、暑い夏がやはり必要なのでしょう。この日差しの強い時期に太陽の光をたっぷりと浴びて、秋の実の季節を迎えるための備えをしているからです。暑い夏なくして、収穫の秋はないのです。

それは私たちにとっても同じなのです。
教会では「み言葉を蓄える」という言い方をすることがあります。
聖書の言葉、イエス・キリストのみ教えをたっぷりと浴びて、それを自分自身の中で思い巡らし、反すうすることで「み言葉を蓄える」のです。
その蓄えたものがいつしか喜びとなり、生きるべき道を照らし、その道を歩む力となるのです。

お近くの教会をぜひお訪ねください。
「み言葉を蓄える」者たちの群れに、あなたが加えられることを願い、そして歓待してくれることでしょう。

2016.7
日本福音ルーテル教会
総会議長
立山忠浩